- 聞かれてみて、よくよく考えるとあまり分かっていないかも…
- 前にやったことあるけど忘れてしまった。
- 知らずに恥ずかしい思いをしたくない…
こういった悩みに応えていきます。
ルールを分かっていれば「このホールド使っていいの?」なんて思うこともなく、
忙しそうな店員さんに頑張って声を掛ける必要ありません。
それに友達と行った時や1人で行った時でも「それ、間違ってますよ」なんて言われると少し恥ずかしいですよね。
そういったことの無いようボルダリング歴8年の私が解説していきます。
この記事を読めばボルダリングのルールやマナーを理解でき、
仲間に聞かれても自信をもって教えてあげられ、
「これあっているのかな?」なんて不安にならず、人目を気にすることもなくなるでしょう!
ルール
基本のルールはシンプルです。
決められたホールドのみを使用する。
スタートはホールドを両手でつかみ体をマットから離したらスタートを切れたとみなされる。
ゴールは両手で触り3秒以上維持できればゴールとなる。
以上です。
ちょっとシンプルすぎますよね。
ですがルールの詳細や知っておいた方がいいこと、マナーなど色々あります。
実際に登る前、登っている時、登った後の流れとともに解説していきたいと思います。
実際に登る時に気を付けること
登る前
グレード表の確認
ボルダリングジムでは、画像にあるようなコースの難易度が分かる”グレード表”というものがあります。
ジムによってその表現は様々ですが、コースはテープなどで色分けされており、その色が難易度を表します。
例えばこのジムでは赤色が5級、水色が1級とかですね。
ジムによってグレードの色は異なります。
難易度はコースを作った人が、「大体このぐらいかな」と体感で決めているので、
同じ5級でも難しさが違ったり、ジムによっても違ってくるのでハッキリしたものではありません。
なのでジムによっては赤色は4~6級なんて表現もあったりします。
グレード表を参考に挑戦する難易度を決めましょう。
コースの確認
トライするコースを見つけたらそのコースのスタートからゴールまでのホールドを確認しましょう。
画像を見てもらうとわかると思いますが沢山のホールドがあり、
どれがどのコースだか分かりづらいです。
スタートのホールドは「スタート」または「 S 」と表記してあることがほとんどで、
ゴールのホールドは「ゴール」または「 G 」と表記してあります。
ジムによってはスタートからゴールまでホールドの色が統一されていて、
スタートとゴールのホールドだけテープが張ってあるということもありますのでよく確認しましょう。
また、どうやって登るのか「あのホールドは右手で掴みたいから、その手前を…」など考えることを
”オブザベーション(オブザべ)”と言います。
登る時
スタート
多くのコースはスタートホールドが1つで、それを両手で掴んでスタートします。
スタートホールドが2つある場合もあります(セパレートスタート)。
その場合は片手ずつホールドを掴んでスタートします。
右手左手どちらの手で掴むのか指定されているものもあります。
確認出来たら先程記述したようにスタートホールドをコースに合わせて掴み、
体をマットから離してスタートを切りましょう。
壁の使用
コースは決められたホールド意外にも、壁自体を蹴ったり踏んだりしてもOKです。
また壁の端を”カンテ”と呼びます。基本使用可能です。
ですが、コースによっては使用禁止もあります。
その場合、スタートホールド付近にコースの説明として、
”カンテ無し”と明記されています。
足自由課題
コースによっては手で掴むホールドのみ指定されていて
足はどのホールドを使用してもOKというコースを”足自由課題”あります。
そのコースはジムによってグレードは異なりますが、6級以下はすべて足自由となっていたり、
スタートホールド付近にコースの説明として足自由と明記されていたりします。
使用するホールドが決まっているコースは”手足限定課題”といいます。
ボルト穴
ホールドは壁に固定するためにボルトを使用しているのでホールドに”ボルト穴”と言われる穴が開いており、
ホールドによっては掴むときにそれを利用すると楽になることがあります。
ルール上使用しても大丈夫で、使用してはいけないのなら塞ぐことになっています。
ですがジムによっては「いちいち塞いでられないよ」ということがあったり、
まわりの人たちに「ボルト穴を使用するのはズルい」と思われたりします。
なので気になるのであればをそのジム、ジムの雰囲気に合わせて判断するといいですが
おかしな話ですが使わない方が無難ですw
また落下してしまったときに指が引っかかって怪我する可能性もあるので尚更です。
ゴール
ゴールは両手で触り、3秒以上維持できればゴールとみなされます。
ですが、明確には計りません。自分で数えるといったあいまいな形ですね。
経験者の感覚は、「安定して触ってられる」という感覚で判断してるんですが、
3秒触ってられたか微妙な時、自己判断でクリアできたかを決めます。
一瞬タッチではNGなのでしっかり両手で触り維持しましょう。
ジム特有のルール
ジムのルール様々で、ボテと言われるホールドは壁の形状とみなされ、
どのコースでも使ってもOKだったり、
カンテの使用は、カンテ有と明記されてるコースだけだったりと、
そのジム特有のルールがあることがあります。
初めて行ったときなら、店員さんから説明があると思いますので、
そのジムのルールに従うようにしましょう。
登った後
ゴール後
ゴールまで到達したときは嬉しくて達成感があふれてくるでしょう。
しかし、油断して飛び降りると、事故につながる可能性があります。
喜びを噛みしめつつも、近くの持ちやすいホールドを使用してゆっくり降りてきましょうね。
壁の半分くらいまで降りてくれば、飛び降りてもOKです。
力を使い切って余裕がない!なんてこともありますが、
そんな時でも、着地ポイントは見て安全を確認し飛び降りましょう。
次はマナーとして気を付けたいポイントを上げていきたいと思います。
マナー
ボルダリングにももちろんマナーはあり、初めて行ったときは店員さんが教えてくれるでしょう。
しかし、すべて教えてくれるわけではありません。
続けていくうちに気づくことや、他のお客さんに指摘されることもあります。
でも、できれば事前に知っておきたいですよね。
ここではおさえておくべきマナー7選を紹介します。
1.登らないときはマットの外いること
マットの上は、人がいつ落ちてきてもおかしくないエリアという意味もあります。
落下してきた人とぶつかれば怪我するのは確実でしょう。
なので必要がない時は必ずマットの外で待機しましょう。
2.同じ壁を同時に登らない
「壁一面につき登れるのは1人まで」が基本です。
壁一面が広く、十分に安全な距離、相手に不安に思わせないような距離がとれるのなら、
「壁一面につき登れるのは1人まで」ではなく柔軟に対応します。
またコースによっては「コース経路」が交差する場合もありますので、
既に登っている人の邪魔にならないか、よく確認しましょう。
3.登っている人がいるところへ近づかない
マットの上に行く時は常に周りの壁に注意を払って、
登っている人に近づかないようにしましょう。
登っている人側も、「危ないな、一旦止めよう」となり、邪魔をしてしまいます。
ましてや、登っている人が、下に人がいることに気づかず落下してきた場合は、
大きな事故に繋がりかねません。
4.何度もトライし続けない
同じコースを、何度もトライし続けるのはマナー違反です。
あなたが終わるのを、待っている人がいるかもしれません。
たとえ一手目が掴めなくて落ちて、あなたのトライが一瞬で終わった、なのでノーカウント。
なんてことはせず、一度終わりにして、周囲を確認します。
誰もいなければ、再びトライしましょう。
5.オブザベーション(コースの確認)するときマットの上に居座らない
基本は、マットの外からオブザーベーションします。
ですが、見えづらくて壁に近づくこともあるでしょう。
その時は、確認出来たらすぐマットの外に出ましょう。
いつまでもいると危険なのはもちろん、
周りからは、登るのか登らないのかはっきりしないので、不快な思いをさせてしまいます。
6.チョークを付けるときはなるべく舞い散らないようにする
チョークは、登る前に手に付けて、手汗を吸収させ滑らないようにするのが目的です。
白い粉末状のものや液状タイプのものもあります。
粉末状のものは舞い散りやすいので、手に付けるときはチョークバック内でつけるようにしましょう。
7.登る順番に注意する
登る順番といっても、列はありません。
多くのジムには壁の近くにベンチがあるので、登りたい壁付近に行き、座って待機します。
ジムのよって順番の待ち方はそれぞれです。
あえていうなら「空気を読む」という形で順番待ちをしています。
トライしたい場合は、チョークを付けていつでも行ける状態にする、
立ち上がって待っているなどして、「登りたい」という雰囲気をだしておきます。
そして「あの人が次トライするから次ぐらいにはいけるかな…」と空気を読んでいきます。
言語化すると面倒臭く感じますねw
ですが大丈夫です。すぐに慣れてきて自然にできます。
基本、譲り合いの精神でいましょう。
以上が抑えておきたいマナーです。
まとめ
それではまとめです。
ルール 決められたホールドのみを使用する。
スタートはホールドを両手でつかみ体をマットから離したらスタート。
ゴールは両手で触り3秒以上維持できればゴール。
実際に登る時に気を付けるポイント
- 登る前は、グレード表とコースの確認
- 登る時は、スタートの確認
- スタートホールド付近にあるコースの説明を確認(壁の使用制限があるか、足自由課題なのか)
- ボルト穴は、使わないのが無難
- ゴールは、両手で触って3秒維持
- ゴールした後、降りるときは少し降りてから飛び降りる
マナー
- 登らないときはマットの外いること
- 同じ壁を同時に登らない
- 登っている人がいるところへ近づかない
- 何度もトライし続けない
- オブザベーション(コースの確認)するときマットの上に居座らない
- チョークを付けるときはなるべく舞い散らないようにする
- 順番に注意する
いかがだったでしょうか?
ルールは、大まかにいえばシンプルですが、細かいことは色々あります。
マナーは、基本人への気遣いが必要です。
ボルダリングを楽しむにはこれらは必須でしょう。
是非覚えて、実際のジムで実践し、あなたのボルダリングライフが
気持ちの良いものになって頂けると嬉しいです。